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雲南旅行 2日目

■10/16 
目が覚めたら9時をすぎていた。空気がうすいためか、手がしびれている。 
この宿は朝食付きだが10時までしかサーブされないので、とりあえず顔も洗わず母屋のレストランに行って朝食を取る。 
当日分の延泊手続きをした後、ホテル内にある旅行公司に行って、香格里拉(シャングリラ)行きのチケットと、石林行きのデイトリップを予約する。 
香格里拉は、かつて中甸(ジョンディェン)と呼ばれていた町で、観光開発のために数年前に改称したばかりのため、地元の人にはジョンディェンのほうが通りがよい。 
石林のツアーはホテルまで迎えに来てくれるそうだ。 
部屋に戻ったら2人ともまた眠くなったので、もうちょっと寝ようとベッドに入った。次に起きたらもう午後3時だった。いいかげん観光しないと!私たちダメ旅行者だよ、と起き出したが、めぼしい観光スポットは午後5時ぐらいまでらしく、大しておもしろくなさそうだけど一番近くにある昆明市博物館に行くことにする。 
「古鐘」が目玉の博物館だったが、青銅細工の展示が印象的だった。細工の施された、緑青色のボウルや装飾品を見て、中国人は本気出したらすごいんだ、と話し合った。 
2階に上がるとYunnanozaurusという名前の恐竜が骨になって展示されていた。雲南で発掘された恐竜らしい。その恐竜の骨はレプリカなのか本物なのかわからなかったけど、中国だからどうせ本物を惜しみなく展示しているのに違いないと勝手に結論付けて博物館を出た。 
そのあとオリンピックのようなマークがデカデカと掲げられている寂れた競技場を横切り、地元の人ばかりの市場に行く。鶏が生きたまま売られていた。 
市場の脇の、九龍城のような団地の中を通って大きな通りに出ると、スーパーがあった。外資系ではないスーパーらしく、外観は色合いがものすごく、目がチカチカした。昨日行ったカルフールよりも色々と面白いものがあって大騒ぎしてしまった。
雨が降り出したので、珍珠奶茶を売っている屋台のそばで、屋根付きのベンチに座ってジュースを飲む。6時半ごろまでそうしていたが、夕飯を食べる必要があるので、レストランを探して歩くことにする。ガイドブックの地図には載っていない道に飲食店が軒を連ねていて、人があふれていた。私はお腹を壊すことを恐れていて、最初のうちは清潔そうな店がいいと言ったために1時間ほど歩き回ることになった。 
看板に「国営」と書かれている建新国という名の店に入ることにした。雲南の名物料理らしい、過橋米線の専門店だった。菜単(メニュー)を見せてもらっても違いがよく分からなかったので、店員さんと筆談して適当な大きさの麺を頼んだ。 
最初に小皿のようなものが大量に運ばれてきて、その中にあった湯葉とニラのおひたしのようなものを味がないなと思いながら食べていたら、店員さんが「それはあとで麺の中に入れるのよ」と笑いながら新しいものを持ってきてくれた。働いている人たちがみな気持ちのいい人たちで、食事も薄味でおいしかった。標高が高いので途中で満腹のように感じたけど、全部食べられた。 
薬の効き目が切れる頃に、思い出したように息苦しくなる。 
明日は8時半に石林への迎えが来るので、早めに寝ることにする。